様々なものに使用される「Java」
注目されているのには理由がある
ERPパッケージの導入
システム開発現場における需要の多いJavaは、大規模なシステム開発によく使われているプログラミング言語です。企業規模が大きくなればなるほど扱う情報量は多くなり、情報システムへの依存度も必然的に高くなります。そうなると、ERPパッケージという情報共有のためのシステムの整備が必要になります。このシステムは、企業内のあらゆる情報を統合的に管理するためのもので、開発に使用される言語はJavaです。多くの企業は、企業の成長に伴って情報システムの統合化を行っているということもあり、システムを構築するために欠かせないJavaスキルを持つ人材に対する注目度が高くなっているのです。
オープン系システム案件の増加
かつてのシステムは、どのコンピュータでも動かせるような性質のものではなく、ハードにもソフトにもそれぞれ別の規格がありました。そのため、システムを作動させる環境を選ばなければならず、いつでもどこでも気軽にシステムを利用できる状況にはありませんでした。しかし、今の時代はスマートフォンやタブレットなどを活用する人が増えてきたということもあり、パソコン以外の様々な端末でパソコンと同じように使用できるオープン系システムの需要が急増しました。オープン系システム開発に必要になるのが、やはりJavaのスキルです。そのため、気軽に使うことができる端末が個人に浸透していくにつれ、それに比例するようにJava案件が急増していきました。今後ものこの流れは途切れることなく、引き続き需要は増え続けていくことになるでしょう。
Javaエンジニアに求められていること
企業の大規模システムへの統合やオープン系システム開発など、様々なタイプのJava案件が増加しているのに伴って、それに対応するJavaエンジニアの数も増えています。ただし、単にエンジニアがJavaでプログラミングを行う力を持っていればそれでいいというわけではありません。システム開発案件は、プロジェクトごとに求められる内容が異なるので、様々な状況に柔軟に対応していく必要があります。また、大規模システムの案件においては、ERPパッケージを導入するためのJava EEという新たな技術が必要になることもあります。開発過程において置かれた状況に応じて適切に対処していくためには、既存のシステムの性質をよく理解し、システム全体にとってどのようにすることが最も効率的なのかを判断しながら設計する能力が必要です。そのため、Javaに関する知識を持つことだけでなく、新しい技術や端末に関する知識を取り入れ続けてスキルアップする努力が大切です。